やんばるパイナップルの丘 安波

自然と経済のコラボレーションで新しい社会をつくる

沖縄県国頭村× KMD道の駅「やんばるパイナップルの丘 安波」

沖縄本島の最北端に位置する国頭村。世界自然遺産に登録された豊かな自然や絶景を誇る一方、少子高齢化が進み、かつて盛んだったパイナップル生産も後継者不足などの課題を抱えています。こうしたなか、2022年11月にKMDは国頭村と国頭村商工会とともに産学官連携を結び、新設された道の駅「やんばるパイナップルの丘 安波」を拠点に産業の6次化に向けた取組みをスタートさせました。この道の駅の指定管理者であるオークツ株式会社の代表を務めるKMD研究員の大江貴志は「農業などの1次産業に流通やサービスを掛け合わせることで地域を活性化したい。リアルな課題を抱える現場でプロジェクトを進めることで、机上ではなく地に足のついた検証をしていく」と語ります。

連携のポイントは、道の駅に研究開発拠点の要素を組み込んだこと。ほかにはない機能として、高速ネット環境を備え二拠点ワークも可能なコワーキングスペースに力を入れました。研究拠点を併設して外から企業や団体を招くことで、基盤となる資金を得ながら地域との交流を生み出し、持続可能な活性に繋げるという狙いがあります。併設のキャンプ場や海と陸を一望できるブランコは、沖縄の原風景を五感で体感しながら、自然と社会や経済との共存についても思いを馳せることができ、来場者にも好評です。
6次産業化に向けて、国頭村の産品活用を目的とした食工房や木工房を備え、開発したお菓子や商品を施設内のカフェやショップで販売することが可能です。これにより、地元に適切な利益が残る価格設定や来場者のニーズを直接確認することができます。国頭村村長の知花 靖は「かつての盛り上がりを取り返していくための拠点となるよう、KMDと一緒にさまざまな社会実験をしながら交流人口を増やし、多くの人に興味をもってもらいたい」と期待を寄せます。

プロジェクトでは今後、人々の働き方や働く場所が多様化するなかで、まだ若者の多い都市部ではなく、人口減少の進む日本の未来を象徴している課題の多い地方にこそイノベーションの可能性があると考えています。KMDにとって国頭村はそれを実証し、社会の未来を構築していくためのリアルなパートナーなのです。

(本記事は2023年3月に作成されました。)