モノが生物のように振舞う世界
エリクソン×KMD「SocialThings」
稲蔭正彦教授ほか5名の指導陣と学生6名が、2013年からエリクソンと取り組んできたプロジェクト「SocialThings」では、次世代の通信規格である5Gネットワークが世界で普及する時代を前提に、情報環境の未来像をさまざまな角度から探ってきました。
モノがネットワークに繋がるInternetofThings(IoT)の進化形としてエリクソンが提示したのは、モノがソーシャルネットワークにつながる「Social WebofThings」という世界観。それをベースに、モノがより自発的にネットワークを構築しながら、まるで新種の生き物のように振る舞う世界観がKMDの提案する「SocialThings」です。
2013年の第1期ではレストランを実例にエモーショナルな体験をデザインすることからスタートし、2014年の第2期からは、どのように「SocialThings」が機能するかを考察してシナリオを作成、実際に「SocialThings」をデザインしました。エリクソンとは週に2回のスカイプミーティングを重ねるだけでなく、KMDへ招いてワークショップを実施。逆に学生たちがスウェーデンにあるエリクソンの研究所を訪問してプロトタイプを見せながらディスカッションを行うなど有意義なプロジェクトを遂行しています。
家具や家電などの日用品から医療機器、産業機械など無限に拡張する可能性を視野におき、超高性能の通信環境が実現した将来を構想する都市や社会の新しいあり方を描き出す刺激的な取り組みは、リアルプロジェクトの魅力の1つです。
「日本と北欧には文化の違いこそあるものの、技術的な考え方に大差はありません。このプロジェクトに参加している学生も、インタラクションデザイナーやプロダクトデザイナー、あるいは音楽のバックグラウンドを持つ人などキャリアは様々です。互いの違いが議論を深め、より具体的な未来像を導き出せるのです。いかに多くのことがコラボレーションから生まれるか、こうした国際的プロジェクトを通じて実感できるはずです」(稲蔭教授)。
(本記事は2015年3月に作成されました。)
エリクソンの研究所にてプロトタイプを前に打ち合わせ。


KMDによるプロトタイプ。
