Concordia
コミュニケーションの可能性を探る
この世に生きるものは、その全てが多様な方法でつながり合っている。とりわけ人間の場合は、より豊かで多面的な方法からそれを実現していると言えるだろう。そのことを私たちはコミュニケーション(Communication)と呼んでいる。語源となった言葉(Communis, Communicare, Communicatio)にはその言葉の意味以上に、お互いを共有し関係性を築くといった意味が含まれていた。
現在における、人々の表現方法も移り変わっている。日常会話だけをコミュニケーションと呼ぶのではなく、テクノロジーの進歩によってバーチャルなものでさえもその範囲であると考えるようになった。1964年にマクルーハンが「メディアはメッセージである」と提唱してから、メディアの変化が人々にもたらすインパクトと影響力がさらに注目されている。
こうした背景を念頭に、昨今の複雑な経済環境下において「コミュニケーション」はどのような役割を果たせるだろうか。また、どのように役立っていくだろうか。Concordiaは、メディアによって人々や行動、社会、文化がどのように変化していくかを探究するプロジェクトである。ときに産官学での連携をとりつつ、コミュニケーションの観点から世界のつながりとその関係について学んでいく。
プロジェクトディレクター
陳敦雅
日本の中小企業が抱えるさまざまな課題点を「コミュニケーション」の観点から考察し、研究するビジネス・プロジェクト。現在は大正10年創業のひな人形メーカーminicola®をターゲットに、伝統工芸品の持続的な価値を創造するためのブランディングとコミュニケーション戦略をデザインしている。