4名のKMD新任教員の就任が決定
2025.03.04

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科(研究科委員長:稲蔭正彦教授)は、2025年4月に3名、2026年4月に1名の新任教員の就任が決定したことをお知らせいたします。

標葉 隆馬 准教授 (2025年4月着任予定)
科学技術社会論ならびに科学技術政策論を専門とし、再生医療、脳神経科学、フードテック、災害対策技術、自動運転など、多様な先端科学技術領域を横断して科学技術政策を含むイノベーション・エコシステム全体に関わる課題に取り組む、「責任ある研究・イノベーション(Responsible Research and Innovation: RRI)」に関するエキスパートである。
2025年度設置予定リアルプロジェクト:Respi:re
先端的な科学技術領域の中に入り込みながら、倫理的・法的・社会的課題(ELSI)を含む多様なインパクトの洞察を行います。研究開発現場との指針・規範・政策の共創により、より良いイノベーションが「呼吸」のように当たり前のものになる科学技術ガバナンスをデザインします。
武田 秀太郎 准教授 (2025年4月着任予定)
核融合エネルギーを専門とし、その産業化を世界的にリードする京都フュージョニアリング株式会社を起業して最先端技術の研究開発と社会実装に両輪で取り組んでいる。計量サステナビリティ学を提唱し、データに基づく環境アセスメントから、地球環境の持続可能性に貢献する社会起業家の育成、気候変動に関する国際外交まで包括的に取り組む実践家である。
2025年度設置予定リアルプロジェクト:Invisible Future
未来を可視化し、持続可能な地球を描く — Invisible Futureは、invisibleな未来をvisibleにするサステナビリティ・ラボです。FUSION:学際融合による未来構想、VISION:データサイエンスによるサステナビリティ分析、ACTION:起業による新たな価値創出で、持続可能な地球を紡ぐ活動を実践します。
永山 翔太 准教授 (2025年4月着任予定)
量子コンピュータ・量子インターネットを専門とし、これらの技術が実現した未来における産業応用や社会基盤としての役割を見据えた研究活動を行っている。量子インターネットタスクフォース代表、ムーンショット型研究開発事業「スケーラブルで強靭な統合的量子通信システム」プロジェクトPMを務め、国内外のルールメイキングにおいても中核的な役割を担う。
2025年度設置予定リアルプロジェクト:Q/est
量子インターネットによる近未来ITパラダイムの実現を目指し、量子コンピュータ・量子インターネットで変革された社会の姿をデザインします。AI社会の後に来る、量子技術が当たり前となった社会における生活、現在の量子技術と近未来の社会システムとの融合、そこに至るテクノロジーの研究開発に取り組みます。
Sandra Yu Okita教授 (2026年4月着任予定)
スタンフォード大学教育学大学院にて博士(学習科学)を取得し、現在はコロンビア大学教育学大学院准教授を務める。ロボットやXR環境を用いた協調学習、人間と技術の共創や関係構築をデザインし、先端技術を用いた思考プロセスの可視化や自己投影を通した子供の知的好奇心や探究心、問う力を育てる研究開発を推進する先端的教育デザインのエキスパートである。
2026年度に設置予定のリアルプロジェクトについては詳細決定次第アナウンスします。
慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科では、これら4名の教員を新たに迎えて専門分野の多様性とコラボレーションの可能性をこれまで以上に拡げ、次の社会を先導する世界で活躍する創造的リーダー(メディア・イノベータ)を育成し、未来社会を創造するための世界最高レベルの教育ならびに研究を推進いたします。