SAMCARA「Vleur」がFragrant Futures PrizeおよびDaily Impact Prizeを受賞

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科のSAMCARA「Vleur」がFragrant Futures PrizeおよびDaily Impact Prizeを受賞しました。

受賞情報
プロジェクト名: Vleur
プライズ名: Fragrant Futures Prize & Daily Impact Prize
審査員名: Gregory Constantine および Kalaya Kovidvisith

審査員コメント
Fragrant Futures Prize (Gregory Constantine):
「Vleurは、環境、社会、経済に深刻な影響を及ぼす世界的な食品廃棄問題に対し、非常に革新的な解決策を提示するプロジェクトです。食品廃棄物をアップサイクルし、香水やフェイスマスクといった価値ある製品に活用可能なエッセンシャルオイルへと変換することで、廃棄物の削減と循環型経済の推進に貢献しています。 

特に注目すべきは、その「手軽さ」です。消費者が自宅で直接この製品を活用できることで、シンプルながらも効果的に食品廃棄の問題に取り組む手段を提供しています。消費者と直接関わることで、Vleurは大きな変化のきっかけを生み出します。需要が拡大すれば、大手企業が追随する可能性も高まり、食品廃棄管理のシステムそのものを再構築する契機となり得ます。 

Vleurは、その消費者主導によるスケーラビリティによって、大きな社会的影響を生み出す独自のポジションを築いています。食品廃棄の削減、持続可能な実践の支援、さらには気候変動との闘いへの貢献は、地域からグローバルなレベルに至る変革をもたらすでしょう。」 

Daily Impact Prize (Kalaya Kovidvisith):
「日常の廃棄物を日常の価値へと変換するVleurは、廃棄物に対する私たちの認識と向き合い方を再定義し、廃棄物の価値を高めることで、家庭内での循環型生活という新たな習慣を育んでいます。この革新的なアプローチは、廃棄物管理を「面倒な作業」から「新たな可能性」へと転換し、個人が主体的に持続可能性に関与できる力を与えています。 

しかし、その影響は個人レベルにとどまりません。「Vleur」は化粧品業界や食品業界をつなぐ協働プラットフォームへと進化する可能性を秘めています。化粧品企業はこのデバイスを活用し、リフィル戦略を超えた新たな製品パイプラインを構築し、食品業界との革新的なパートナーシップを生み出すことができます。 

日常の習慣を再定義し、産業間の協働を促すことで、「Vleur」は拡張性の高い家庭発の循環型経済の道を切り拓き、変革と革新のインスピレーションをもたらします。」 

https://awrd.com/creatives/detail/16053203

 

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