サービスデザインシンポジウム 開催報告
2018.03.12
2018年2月26日(月)に三田キャンパス(東京都港区)にて、大学院メディアデザイン研究科(以下、KMD)は「サービスデザインシンポジウム」を開催しました。不動産・建設・情報通信・医療機器・観光・調剤薬局など、多岐にわたる業種の企業とコンソーシアムを設置し、新しいサービス産業を創出しイノベーションにつなげる可能性を模索すべく研究を重ねてきた成果の披露と、今後の課題について議論しました。このシンポジウムは、経済産業省の補助事業である平成29年度「産学連携サービス経営人材育成事業」に採択され、実施している「技術革新を活用した高収益市場でのサービス経営人材育成事業」の成果発表として実施しました。
基調講演として、大阪大学大学院医学系研究科寄附講座教授の森下竜一氏にお越しいただき、規制改革の視点からウェルビーイングを成長戦略に生かすためのアプローチについて講演いただきました。また、本事業担当教員によるライトニングトーク型講演を催し、KMD教授の奥出直人より2018年4月より新設するサービスデザインコースの概要と実現したい未来について、SFC研究所上席所員の斉藤賢爾よりデジタル通貨と信頼基盤形成について、指宿白水館社長兼KMD特任教授の下竹原啓高より旅館ビジネスモデルの崩壊と今後の展望について、白寿生科学研究所副社長兼KMD特任准教授の原浩之より生きがいや楽しみを感じて健康で居続けるためのコミュニティーづくりについて、そしてカーレーサー兼KMD特任准教授の井原慶子よりモビリティーとコネクティドサービスの未来について、それぞれ簡潔に講じました。最後に、サービスデザインコンソーシアム参画企業から3名招いて、ウェルビーイングなサービスのあり方と産業界の要望についてパネルディスカッションを実施しました。
当日は50名程度の来場者からは、どのような産業でサービスデザインが必要とされるかなどの意見を頂戴することができ、今後の活動の方向性や展望について考える機会をいただくことができました。新設するサービスデザインコースの内容についてはこちらから。
以下シンポジウムの様子(撮影:竹松 明季)
基調講演
「ウェルビーイングを成長戦略に生かす」
ライトニングトーク
「サービスデザインコースで実現したい世界」
パネルディスカッションの様子